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【ライトユーザーこれ1択】WAHOO KICKR SNAP レビュー

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初めてのローラーで何を買ったらいいか分からないライトユーザーの方々に朗報です。
ライトユーザーの方専用なのでは?というローラー台をこの度見付けることが出来ました!

実際僕もライトユーザーですし、初めてのローラー台です。
玄人が、「素人はこんな物が好きなんだろ?」と上から目線で架空のライトユーザー向けに書いている訳ではないのでご安心ください。
しっかりとライトユーザー目線で試しております。

ちなみに本ローラーに関しては、Wahooさんから実機をお借りし、じっくりと試させていただいたものです。
ただ、もちろん記事執筆に関して謝礼などを受け取っていることはなく、間違いなくフラットな目線で書いております。
その点もご安心ください。

では、何故KICKR SNAPがライトユーザー向けなのか。
少し長いですがしっかりとまとめておりますのでご検討の材料としていただければと思います。

このブログを書いている人:アキ

2022/4にCanyon Endurace 購入

・好き:知らない土地へのロングライド
・苦手:ヒルクライム, 向かい風
・実績:納車1年でブルベSR達成

文量が多いです。要点は太字でまとめております。

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結論:おすすめな人

何故ライトユーザーにおすすめなのか。
もちろん結論から行きますよ!

ライトユーザーの方々

これらに該当するものが1つでもある人、おすすめです!!

・ローラー部屋(自転車部屋)なんてものは無い
・ローラー欲しいけど予算は限られている
・年間走行距離が5,000km前後

結構こういう方多いんじゃないですかね?
僕もそうです。3つ全てに当てはまるライトユーザーです。
というか、週末ライダーの会社員の方々の多くは該当するのではないでしょうか。

逆に、上の3つにどれも当てはまらない人は完全におすすめできません。
詳しくはちゃんと後述しますが、そういうヘビーユーザーの方へはKICKR COREなどの上位モデルを選択したほうが確実にに幸せになれます。

lineuphttps://jp.wahoofitness.com/devices/indoor-cycling/bike-trainers/compare

「そりゃそうだろ。。ライトユーザーには一番安いのがおすすめに決まってんじゃん。。」
って思った方、多いと思います。
違います。

僕がKICKR SNAPをライトユーザーにおすすめする理由は価格だけではありません。
SNAPが、最もライトユーザーのライフスタイルやライドスタイルに合っているからです。

「ライトユーザーだから一番安いのでいいんじゃない?」
というネガティブな選択ではなく、
「ライトユーザーはSNAPが一番合っている」
というポジティブな選択です。

実は棲み分けがきっちりされているんです。
詳しくご説明していきますね。

性能・外見

まずは定型的/客観的な見た目やスペックなどについてです。
ググれば出てくることばかりですので、ご存知の事ばかりの方もいるかもしれません。
その場合、飛ばしていただいて全然問題ないです。

外見

まずは何をおいても外見ですよね。
狭い家での写真につき恐縮ですが、ご参考ください。

shoumen正面(利用している時は後方)。個人的に華美でないデザインは好き。
sokumen側面。開くと意外と大きくなります。

まあ、Wahooさん公式であったり他の発信者の方が出している通りの外見です笑
この無駄な装飾が無い感じが僕は好きです。
KICKRシリーズに共通することでもありますが、全体的に角が無い丸っこい作りになってますね。

個人的な感想としては、畳んでいるときと開いている時の、大きさのギャップが凄いな、というものでした。
畳むと意外と小さくなるし、開くと意外と大きくなります。
その辺りはしっかりと後述しますので、一旦ここではこのくらいに。

usiroshousaidsローラーの心臓部。写真右上の銀色のところにタイヤを乗せます。

以上、外見でした。

スペック

いわゆるカタログ記載の基本性能です。
これは公式や他ECサイトさんを見たほうがしっかりとまとまっていると思いますので、こちらでは重要だと僕が思う項目を抜粋しました。

・サイズ(開脚時):74cm×66cm
・重さ      :17.2kg
・最大出力    :1,500W
・データ誤差   :±3%
・最大斜度設定  :12%
・無線通信方法  :ANT+ / ANT+ FE-C / Bluetooth Smart

ヘビーユーザーの方や上級者の方からすると、少し不足な点がもしかしたらあるかもしれないです。
ただ最初にもお伝えしました通り、KICKR SNAPはそういった方々はターゲット外です(多分)。
僕のような初級者にとっては十分すぎるスペックになっていると思います。

ちなみに、クイックリリース, スルーアクスル、両方に対応しておりますのでご安心ください。

出来ること

基本的に、いわゆるスマートローラーで出来ることは大抵できます。

・Zwift連携
・自動負荷調整(勾配再現)
・REGモード

KICKR SNAPを買って、「あーこれ出来ないのかー。失敗したなー。」と思うことはほとんどないと思います。

設置方法

いたって簡単です。
最初は手こずると思いますが、慣れれば2,3分で準備完了できると思います。

後輪は、このように専用のスルーアクスルを利用し固定するだけ。

set3後輪とローラーがちゃんと当たるように調節します。
set2真後ろから。ガッチリホールドしているので倒れそうになることはありませんでした。

前輪は、付属の台に乗せるだけです。

set4これでちゃんと高さを調節してくれている(と思われる)。

スルーアクスルを専用のものに差し替える必要こそあるものの、あとはほぼほぼ乗っけるだけで完了です。
スイッチ等もないため、乗せた後はコンセントを差し込むだけですべての準備が完了します!

面倒な手間が少ないというのは非常に嬉しい…。

以上、簡単ですがKICKR SNAPの外見・スペック・設置方法 でした。

良い点

ここからは僕が実際にお借りして使ってみて、良いと思った点について幾つか抜粋をしてご説明をいたします。
どれをとっても、ライトユーザーの方に最適化された設計です。

コンパクトになる

いきなり走行時間以外の話をしてしまいすみません。
ただローラーは、使っている時間よりも畳んで置いておく時間の方が圧倒的に長いです。
それを無視は出来ません。
だって、ライトユーザーの方にはローラーを出しっぱなしにしておいていい自転車部屋なんて無いのだから!(決めつけ)
使用する度に出し入れをしなければいけないライトユーザーの方には、コンパクトさは非常に重要なのだから!!

最初にお伝えしました通り、こいつ、広げるとなかなかに大きなサイズになるのですが、畳むとびっくりする程場所を取りません。

tatami_1畳んだ場合。正面から。回る部分を壁側にした方が安定します。
tatami_2畳んだ場合。斜め上から。グリップが良いので倒れることは恐らく無いです。

結構コンパクトになってますよね。
これくらいなら廊下やちょっとした隙間に収納することも出来ます。
倒してベッドの下とかもいいかもですね。
実際に我が家もこの状態で妻から苦情は来ませんでしたし、生活動線の邪魔と思ったこともありませんでした。

これが他のローラーだとそうはいきません。
ダイレクトドライブ式のものは畳める限界ありますし、畳めてもスプロケットがむき出しです。
ちょっと収納に気を使いますよね。
Wahooのもう一つのタイヤドライブ式、KICKR ROLLRは畳んでもでかいです。

毎回収納/設置をするライトユーザーには、最適なコンパクトさだと思います。

設置/片付けが楽

kourin設置完了。後ろから。

タイヤドライブ式のローラーにはある程度共通しますが、本当に設置が楽です!
先述もした通り、慣れれば2,3分ですし、工程が少ないのもとってもいいです。
後輪を外して設置するダイレクトドライブ式の場合、もちろん後輪を外すといった工程(手間)が発生しまいますのでね。。

またローラー部屋があるヘビーユーザーの方は設置しっぱなしでしょうが、ライトユーザーはそんな環境の方ばかりではないと思います。
毎回毎回、収納スペースから出してきて、広げて、自転車をセットする。
この障壁が小さいことはローラー継続のためにも非常に重要です。

注意する点は、少し重いということです。
出し入れする時は腰にお気を付けください。
(軽いと、ローラー漕いでいる時の安定性が減るのでこの重さは必要な重さだと思います。)

追加投資が少なく済む

rampANT+とBluetoothに対応。

KICKR SNAPはパワー計が内蔵されているので、パワメを買う必要がありません。
ライトユーザーの方は、パワメを持っている人ばかりではないと思います。
買うと、安くても数万しますからね…。

また、Bluetooth通信にも対応しているのでサイコンが無かったりWahooのサイコンを持っていなかったりしても問題ないです。
パソコンやスマホとKICKR SNAPを接続することで、Zwiftなどへアクセスしトレーニングが可能です。
サイコンも、、結構しますもんね、、

また、ダイレクトドライブ式のようにスプロケットや工具を追加で購入する必要もないです。
個人的には騒音も気になりますが、耐震マットのようなものを買うほどではありませんでした。

ローラー購入ついでに「そっかぁ。他の機器も買わなきゃいけないのかぁ。それは仕方ないなぁ…笑」と、追加投資をする言い訳をしたい方には不向きですが、
基本的にKICKR SNAPはこれ1台で完結します!
これもライトユーザーの方には嬉しかったりするポイントではないでしょうか。

不満の無い使用感

他のローラーの利用経験が乏しい僕の感想のため説得力に欠けてしまいますが、使っていて大きな不満はありませんでした。
どこをとっても尖っていなく、着実に平均点を取ってくるタイプだと思います。

負荷の変わり方も自然ですし、通信が途切れることもありませんでしたし、セットアップも簡単でしたし、ERGモードなどのプラスαな機能もちゃんと付いていますし。
めちゃくちゃ秀でているポイントも無ければ不満を感じることも無い、いい意味で普通なモデルでした。

比較的安い

(性能が保証されていれば、)安いは正義です。

先程と同じ画像ですが、Wahoo KICKRシリーズのラインナップはこちら。

lineuphttps://jp.wahoofitness.com/devices/indoor-cycling/bike-trainers/compare

記事執筆時にたまたまKICKR COREのセールがありますが、それを除くとKICKR SNAPは次に高いモデルの半額で買うことが出来ます。
他のメーカーの同スペックのローラーと比べても、同価格くらいです。

先述の通り、ライトユーザーの方には消去法ではなくポジティブにSNAPがおすすめです。
そのSNAPが一番安いのに、わざわざより高いお金を出して不便な思いをするのは…違うと思います。

(6万円を安いとか言ってる時点で金銭感覚バグってきてますね笑)

悪い点

さて、ここまで良い点ばかりお伝えしましたが実際そんなうまい話はありません。
もちろん悪い点もあります。
良い点と同じく幾つか抜粋してご説明いたします。

タイヤが減る

KICKR SNAPに限った話ではありませんが、タイヤドライブ式のローラーは後輪を消耗します。
構造上、普通に公道を走るよりも消耗をします。
これは普通に嫌ですよね笑
ロードバイクのタイヤって高いですし、、

なのでタイヤの消耗が激しくなる(=タイヤの交換サイクルが短くなる)理由からタイヤドライブ式は敬遠されがちです。
しかし、ライトユーザーには関係がありません。

順を追ってご説明します。

タイヤには2種類の寿命がある

釈迦に説法とは重々承知しておりますが、書かせてください。
細かい所は諸々端折りますが、タイヤには2種類の寿命があります。
1つ目は、走行距離。
2つ目は、使用期間。です。
どちらか一方でも超過したらアウトです。

例外はありますし個人差が大きいですが、それぞれ寿命は以下と言われている事が多いみたいです。
・走行距離:3,000~5,000km前後
・使用期間:12ヶ月前後

1年経たずして5,000km走った場合でも、
大して走っていないまま1年経過した場合でも、
どちらでもタイヤ交換です。

走行距離の寿命より使用期間の寿命が先にくる

ライトユーザーの皆さん、1年に5,000km、走りますか?
僕はそんなに走りません。
(走りたいですけどね…)

ていうことは、どうせ1年で交換しなきゃいけないんですよ。
ローラーで多少タイヤが削られてしまったって、関係ないんですよ。
悲しいことに笑

タイヤドライブを敬遠する必要がない

ということでライトユーザーは、タイヤドライブの最も大きなデメリット「タイヤが減る」ことを気にする必要が無いことが分かりましたでしょうか。
ヘビーユーザーの方には致命的な欠点ともなりうるタイヤが減る問題は、ライトユーザーには何の関係もありません。
本記事においていは悪い点として紹介をしましたが、まあ、正直良い点でも悪い点でも無いですね(繰り返しますがライトユーザーにとっては)

騒音問題

もちろんうるさいです。
ローラーだもの!
こればっかりはどうしようもないです笑

たまに、ローラーの種類によって音量は変わってくる。という記事も見ますが、ローラーである限りうるさいもんはうるさいです。
五十歩百歩とはこのことです。
例外なく、KICKR SNAPもうるさいです。

単に音がでかいってのもあると思うのですが、振動によって伝わる騒音も結構あるので、測定とか比較も難しいですね。
困ったものです。

一応軽減策はあるにはあります。
インナーローで漕ぐと格段に騒音は下がります。

詳しく書くと長くなってしまうので省略をしますが、インナーローはタイヤの回転速度が最も低くなりますよね?
つまりローラーの回転数も最低限になるため、騒音も低くなるという訳です。
けどそれだと軽すぎてトレーニングにならないのでは、、と思うかもしれませんがご安心ください。
KICKR SNAPにはERGモードという機能が備わっており、そのお陰でインナーローでも十分な負荷トレーニングを得ることが出来ます。

まああくまで”軽減”ではありますが、日中であれば全く気にならない程度。
夜間も別に苦情が来るほどではないです。
あまり気にしなくていいかと思います。

走行感

一般論になりますが、タイヤドライブ型のローラーの場合、ダイレクトドライブ型に比べて走行感が実走と遠いそうです。
僕もお借りしていた期間、ずーーっと違和感を覚えながらローラーをしていました。
まあそりゃそうですよね。。
屋内だし、景色は変わらないし、風圧もないし、慣性の法則的なものも感じませんし。

ダイレクトドライブの方がこの点においては優れているそうなのですが、、ダイレクトドライブを経験したことがない身でこんなことを言うべきでは無いとは思いますが、正直どっちもどっちでは?と予想しています。
そりゃ玄人の方々からしたら違い分かるかも知れませんが、僕みたいな初級者ライトユーザーには、、分かるのか??という疑問です。

しかしこれは確実に違うと断言できるのが、左右の揺れの無さです。

set2再掲。がっちりホールドです。揺れる余地は無いです。

写真の通り、KICKR SNAPは後輪を左右からがちがちに固定します。
つまり横揺れは一切起きません。
よく言うならば、安定感が100億満点です。

結果、ダンシングの練習なんて1mmもできません。
シッティングも、普通は左右に小刻みに揺れているはずですがそれも起きません。
結果違和感になります。

レースを想定した練習をする方には致命的なデメリットとなりうるかもしれませんね。。
しかし僕らは初級者ライトユーザーです。
関係あります?笑
もちろん揺れさせるに越したことはありませんが、、僕はローラーにそこまで求めないです。

まとめ

さて、めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、なんとなくでも、「ライトユーザーにはSNAPが一番合っている」ことが伝われば嬉しいです。

ここで記事冒頭であげた、おすすめする適合条件3つをおさらいしKICKR SNAPの特徴と照らし合わせてみます。

【ライトユーザーのローラー事情と、KICKR SNAPの特徴】
①ローラー部屋(自転車部屋)なんてものは無い
 ⇛出しっぱなしに出来ない。都度設置/片付けが必要
・KICKR SNAP:コンパクトに収納出来るし、設置片付けはめっちゃ楽。

②ローラー欲しいけど予算は限られている
 ⇛ローラーにも追加投資もお金はあまり割けない
・KICKR SNAP:品質, 機能を見ると安いし、追加投資も不要。

③年間走行距離が5,000km前後
 ⇛どうせタイヤは1年の使用期間寿命が先に来る
・KICKR SNAP:タイヤが削れるタイヤドライブだけど関係ない。

まじで、本当に、ぴったりなんです。

僕もね、最初Wahooさんからお借りする際は「金欠なので、買うとなっても一番安いものしか買えません。なのでSNAPお借りさせてください」って言ってました。
消去法、ネガティブ思考SNAPをお借りしたんです。
しかしいざ借りてみると、上記のとおりです。

今では、KICKRのすべてが同じ価格だったとしてもSNAPを選びます。
だって、僕みたいなライトユーザーにはそれが最もいい選択だと思っているからです。
そもそもめっちゃいいローラーですしね。

今ローラーで迷っていて、その候補にKICKR SNAPが入っているライトユーザーの方がいましたら買ってしまっていいと思います。
もちろん不満点は0ではないと思いますが、後悔ポイントは非常に少ないはずです。


 

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