自転車の積載量を増やす時の選択肢の一つとして、ダウンチューブ下にボトルケージを増やすというものがあると思います。
意外とやっている方少ないのですが、増設して2000km以上走った結果、やっぱり導入してよかったと思っています。
短距離ばかりの方には不要だと思いますが、ブルベ級の距離を走る方、是非ご検討してみてください。
そんなに走らないって方も、夏場は強い味方になりますよ。
2022/4にCanyon Endurace 購入
・好き:知らない土地へのロングライド
・苦手:ヒルクライム, 向かい風
・実績:納車1年でブルベSR達成
文量が多いです。要点は太字でまとめております。
メリット
早速ですがいい所からまとめています。
導入決めている方も迷っている方も、一読してみてください。
ダブルボトルにできる
これが最大のメリットですよね。
特に夏は、ワンボトルでは1時間くらいしか持ちません。
だからと言って1時間毎にコンビニや自販機よるのは…、現実的じゃないですよね。
コースによってはしばらくコンビニも自販機がない時もありますし。
また、2種類の液体を持ち運べるようになるというメリットもあります。
飲む用のスポーツドリンクと被る用の水 とかですね。
冬は特に必要ないかもですが、夏期間は必須です。
重心低くできる
ダブルボトルにはしたいけど、別にボトルケージを増やさなくてもいいのでは?
という意見もあると思います。
サドルバッグを導入したり、バックポケットに詰め込んだり、ですね。
しかし全ての選択肢の中で最も重心を低くできるのが、ボトルケージの増設です。
バックポケットは肩こりの原因になりますしね。
なのでダブルボトルにする場合に最も優先して使う収納が、この、ダウンチューブ下のボトルケージだと僕は思っています。
いつものツールケースが使える
これは隠れたメリットですが、僕は気に入っています。
例えばボトルケージを増設せず、ツールケースの中身をサドルバッグに移してダブルボトル仕様にする場合、
文字通りツールケースの中身をサドルバッグに移し替える必要があります。
これ、めんどくないですか?笑
もう二度とサドルバッグからツールケースに戻さず、高い重心になったまま走り続ける未来しか見えません笑
ボトルケージ増設であれば、いつものツールケースを抜き差しするだけで低い重心を維持したまま収納を増やせるので、
他の方法よりも優れた方法だと僕は思っています。
・ダブルボトルに出来る
・重心が低く出来る
・いつものツールケースが使える
以上3点が、ダウンチューブ下にボトルケージを増設することによるメリットでした。
ま、当たり前ですね笑 けど、大事なメリットです。
デメリット
まあそんなね、良い話ばっかりじゃないんですよ。
もちろんデメリットもあります。
ちょっとだけだけどね!
フレームが傷付くかも
後ほど装着方法はお伝えしますが、ダウンチューブに巻き付けて増設をするためフレームが傷付く可能性があります。
単に巻きつけるだけでは傷は付かないと思うのですが、その状態で何百何千kmと走ればスレは必ず起こります。
砂や小石も挟まるかもしれません。
(僕はそういった傷はあんまり気にしないタイプなので、どうでもいいかな、って思ってますが。)
傷付き防止のために、事前に接触部分に透明テープを貼ったり廃チューブ巻いたりする人もいるみたいです。
まあお好みですが、言えることは「絶対に傷つかない方法は、ボトルケージを増設しないこと」だけなので、
ある程度は覚悟して行いましょう。
インナーとの干渉
ロードバイクとツールケースによりますが、僕の場合、油断するとツールケースがインナーギアに干渉してしまいます。
少し細かく言うと、チェーンリングそのものではなくインナーに落としている時にチェーンと当たってしまうという形です。
これが起きると素材によりますが、ツールケース, もしくはチェーンが削れます笑
言うまでもなく避けましょう笑
殆どの場合、ダウンチューブ下は右側より左側の方がスペースがあると思いますので、少し左寄りに設置することをおすすめします。
落下の可能性
恐らく、メーカー側としても考慮していない角度でボトルケージを付けることになります。
下向きですからね。逆も逆ですよ。
ただこれは、ちゃんとケアすれば問題なく使えますので大きなデメリットにはなりかねないと思ってます。
詳しくは後述しますね。
・フレームが傷つくかも
・インナーとの干渉
・落下の可能性
以上が、僕がボトルケージを増設して2000km弱走って感じたメリット/デメリットでした。
正直、デメリットは無理矢理あげた感があります笑
フレームをどーーーーしても傷つけたくない方以外は、是非試してみてください。
便利ですよ。
取り付け方法
では、実際にボトルケージを追加する方法についてです。
めちゃくちゃ簡単です。
必要なもの
色々なやり方がありますが、僕のやり方では必要なものはこれだけです。
これをダウンチューブ下にボトルケージが付くように取り付け、ボトルケージを取り付けるだけです。
お手軽でしょ?
取り付け方
基本的に説明書がわかりやすかったのでその通りにやれば問題ありませんでした。
簡単に言いますと、以下の手順です。
① 大凡の取り付け位置を決める
② 2本の特性タイラップを仮締めする
③ 特性タイラップの幅を、ラバー部品を使って決める
④ 仮締めから本締めにする
⑤ ボトルケージを取り付ける
この時、先述の通り少し左寄せに装着して、インナーにした上で干渉しないかチェックすることをお忘れなく。
僕は、アウターに入れた状態で確認していたので見事にインナーに入れた時に干渉してしまいました…。
ボトルケージは好きなものを取り付けていただければいいと思うのですが、あまりにもお大きいものはおすすめしません。
前述の通りインナー時のチェーンや、前輪の泥除けに干渉するからです。
一先ず取り付けに関しては簡単です。以上です。
注意事項①:落下注意
先程も言及しましたが、この角度でボトルケージを取り付けることはメーカーの想定外だと思います。
通常のダウンチューブ上にあるボトルケージと比べると真逆の角度ですからね笑
なので僕は必ず、ツールケースを収納する際は上の画像のようにベロクロ(マジックテープ)で固定を補強するようにしています。
怖くて補強せずに走ったことがないので、実はベロクロ要らない説もありますが僕は必ず留めます。
あの位置であの体積の物が落下したら、、大変なことになることは想像に難くないので。
ベロクロは、、なんでもいいんじゃないでしょうか笑
これとか、真っ黒でかっこいいです。
注意事項②:フェンダーとの干渉
恐らく、ボトルケージ増設を考えている方の中にはフェンダー(泥除け)を付ける方も多いのではないでしょうか。
僕はそうです。
400kmとか600kmとか走ると、どこかしらで雨or水溜りに遭う方が自然なので。
これが、ボトルケージ追加した上で、前輪フェンダーを付けた状態です。
接触するかしないか、ギリギリです笑
けど、ギリギリであっても当たらなければ大丈夫でしょ?って思うかもしれませんが、そう簡単には言えません。
何故なら、物にもよりますがフェンダーは、バインバインするからです。
表現難しいのですが、僕が装着しているようなフェンダーの場合、上部のみで固定がされているためでこぼこ道を走ると揺れます。
その状態でハンドルを切った状態からまっすぐに戻すと、稀に、極稀にですが、フェンダーとツールケースが当たることがあります。
フェンダーもカチカチの剛体ではないのでそれですぐにバランス崩して落車に繋がるかと言うとそんなことは無いとは思うのですが、避けれるなら避けたほうがいいですよね。
なので出来るだけ、ボトルケージ増設はBB側に寄せて設置をすることをおすすめします。
どれくらいか、というのはフレーム, ツールケース, フェンダーの組み合わせによるので、実際に測ってみるしか無いです。
とにかく出来るだけBB側に寄せるのが吉です。
まとめ
以上、ボトルケージをダウンチューブ下に取り付けるメリット/デメリットと、その方法でした。
そんなに長い距離走らない方にとっては不要だと思いますが、ブルベ級の距離を走る方にとってはかなりおすすめです。
ロングボトルよりも水が増えますよ。
ぜひぜひ、おすすめです。