1000kmって、もう、未知過ぎて何を準備したらいいか訳わかめじゃないですか?
僕も初めて完走したばかりなのですが、本当に準備に困りました。
けど一つ一つ考えていけば、別に大したことはありません。
特に600を走り切って次は1000だ!という方向けに書いております。
是非是非、ご自身のプラン作成にご参考ください。
2022/4にCanyon Endurace 購入
・好き:知らない土地へのロングライド
・苦手:ヒルクライム, 向かい風
・実績:納車1年でブルベSR、1.5年で1000km完走
文量が多いです。要点は太字でまとめております。
概要
こちらが実際に僕が走りきった際の装備です。
全体戦略はこちらにまとめています。
1000kmブルベのゴール地点にて。よく見るとめちゃくちゃ汚い。
600kmとほぼ同じ
基本的に、1000kmと言えど600kmや400kmと変わらないです。
驚く方もいるかも知れませんが、ロードバイクではない普通の旅行を想像してみてください。
1泊だろうが3泊だろうが、増えるのは衣類だけでその他の荷物は変わらなくないですか?
ロードバイクでの旅も大体同じです。
衣類が増えるだけで、後はほとんど同じなんです。
ほとんど?ほとんどとは…?って思いますよね笑
衣類以外で増えるものも勿論あります。
主に予備装備がそれにあたるかと思います。
そのあたりは個々人のリスク許容度に応じる形になりますので、個人差が出るところですね。
ご説明してまいります。
1000km特有の必要考慮点
じゃあ何を考えなければいけないのか。
600kmと全く同じ装備で行く方もいるとは思うのですが、ここではあくまで僕の場合の例にて、何を考えたか主な所をご説明いたします。
洗濯問題
普通の3泊4日の旅行であれば、衣類は1日分を着て出発し、残り3日分を荷物として持っていくと思います。
但し容易に想像ができますが、ロードバイクの旅でそれをやると荷物が大変なことになってしまいます笑
そこで選択肢は3つです。
① 毎晩の宿にドロップバッグでウェアを送る
・ウェアをたくさん持っている方専用のプランです。着ていたウェアも洗濯することなくそのまま送り返します。
・最も楽。
② 1日分のウェアを持ち歩き、中日に一度洗濯をする
・中庸のハイブリットパターンです。
・恐らく最も多いパターンで僕もこれ。
③ 着替え持ち歩かず、同じウェアを着続ける
・洗濯をした上でそのウェアを着続ける場合もあります。
・感覚的には熟練, 手練の方向けです。
① 毎晩の宿にドロップバッグでウェアを送る
勿論①が一番気軽で身軽です。
なんせ楽。洗濯をしないからです。
宿での睡眠時間は少しでも増やしたいので、洗濯の手間を減らせるのは正義です。
かつ、ウェアを全く持ち歩かなくて良くなるので装備も軽くなります。
衣類って重さはそこまでですがかなりかさばるので、可能ならばこれが最も良いプランだと思います。
ただ、その分送料がかかるのがネックです。
② 1日分のウェアを持ち歩き、中日に一度洗濯をする
②が最もメジャーだと思います。現実的です。
2日目の夜に宿で洗濯をするパターンですね。
1着目を、1,3日目に。
2着目を、2,4日目に着るイメージです。
ウェアを2着持っていれば出来ますし、①に比べれば荷物は増えてしまいますが、手間と清潔度と出費のバランスを保てていると思います。
③ 着替え持ち歩かず、同じウェアを着続ける
サバイバル感がありますが、③も①同様に身軽でおすすめできます。
毎日洗濯をするのは時間的に勿体ない気もするので、2日に1回とかなんですかね。
どうせ自転車乗ってしまえば1時間位で汗でびっちょりになってしまいますし、洗濯しなくても同じというのもなんとなくわかります笑
ただ1点気になるのは、洗濯している間は何を着ているのでしょうね…?笑
重ね重ねになりますが、普通の旅行であればこんな事考えずにキャリーケースに必要量をぶち込めば良いのに、ロードバイクだとそうは行かないのがめんどくさいですね。
ここも自分なりに良いパターンを見付けていくのが良いのかと思います。
僕の場合、意地でもビブショーツは毎日替えたかったのですが、インナーの上に着るジャージは別に毎日同じでも気になりません。
といったように清潔感も人それぞれなので、①②③をアイテムごとに組み合わせてご自身に一番合うパターンを見付けていってみてください。
ポイントは、どれだけ手間を減らせるか、です。
走ったことある方は分かるかと思いますが、宿では何にもしたくないんですよ。
とにかく寝たい。
洗濯の段取りを考えることもめんどくさい。
じゃあ①がいい気がしますが、荷物の発送もめんどくさい。
けど雨が降ったらウェアは乾かしたい。
などなど考えることはたくさんあります。
これしか言ってませんが、最も自分に適した手法を見付けてみてください。
予備パーツ
1000km走ると、メカトラが1回でも起こる可能性が非常に高くなります。
クリンチャータイヤであれば最低でもチューブ2本は確実に持ち歩きたいですし、落車や事故の可能性からディレイラーハンガーもあった方が安心です。
換えの電池も、ほしいですよね。
などなど、そういった予備や替えの持ち物が増えることになります。
僕が持っていた予備パーツはこんなものがあります。
特に空気圧計や電動シフトの充電器なんかは600までだと持っていかない人が大半な気がします。
・予備チューブ
・ディレイラーハンガー
・各種予備電池
・空気圧計
・電動シフトの充電器
・チェーンオイル
・マイクロファイバーウエス
他にも僕は持っていきませんでしたが、予備タイヤ, シーラント, 予備ブレーキシュー, クリートなども持っていく人もきっといますよね。
クソほど極端な例ですが、ブルベのルールに「1台の自転車で走らないといけない」なんてものは(きっと)無い訳で、宿にドロップバッグで予備のバイクを送ったっていいんですよ笑
リスク許容度のお話になるのでこれまた正解はなく、個々人の裁量に任せることになります。
こんなトラブル来てしまったらもう諦めるしかないよ〜というラインを見定めて、持ち物を取捨選択していってください。
僕は割と、身軽な方だと思ってます(多分)。
日用品
これまた1泊程度であればめんどくさいので持っていかないけど、3泊なら持っていく物たちです。
1000km走るとなると、ある程度「生活」を意識する必要があります。
それに際し、いつも使っているものを持っていく人が増えるかと思います。
例えばスキンケア類(化粧水, 乳液, など)や、サプリのようなものです。
ちょこちょこしたものだとは思うのですが、探すと結構あったりします。
あまりにも多いと邪魔だし重いしかさばりますが、我慢せずに最適化して持っていくのが良いのかと。
実際に持っていったもの
少し前置きが長くなりましたが、上で述べた考えから、実際に僕が持っていったものを紹介します。
事前準備中に写真を撮っておけばよかったのですがそんな心の余裕はなく、、想像で補っております点、ご了承ください。
持ち歩いたアイテム
保管場所ごとにご説明します!
ただこちらも、僕が実際に持っていったものではあるものの万人の正解ではありませんので、参考にしつつ必要に応じて取捨選択をしていただければと思います。
トップチューブバッグ
・一口羊羹
・プロテクト J1(たまに)
・食べ終わったゴミ
走りながら一番アクセスがしやすい所なので、ほとんどの場合補給食の羊羹がパンパンに詰まってます。
食べ終わった後のゴミも一緒に入れて、まとめてホテルなどで捨てています。
プロテクト J1は、休憩の度に使うことがあったのでここに入れた時もありました。
特に雨の日です。いくら塗っても乳化してしまったので頻繁に塗りました。
ちなみにトップチューブバッグはCanyon純正のもの。
ネジで固定(ボルトオン?)されています。
フレームバッグ
・小分けにしたグランフォンドウォーター
・モバイルバッテリーとケーブル
・アミノバイタル プロ
主に停車中にちょくちょく使うものを入れています。
グランフォンドウォーターは休憩時にボトルに補充をするため。
モバイルバッテリーは、サイコンやステムに固定したスマホに充電するために一番やりやすいのでここに入れています。
アミノバイタルも、5,6時間に1度くらい飲むのでここです。
一点注意しなければいけないのは、僕のフレームバッグは防水ではないです。
ビニールに入れて仕舞ったり、濡れてもいいものしか入れないようにしています。
~追記~
グランフォンドウォーターについて別途記事にもしましたので、より詳細なことを知りたい方はこちらも併せてどうぞ。
サドルバッグ
・着替えの衣類
・ウェス
・雨具
・肌ケア, 日焼け止め用品
・メガネ拭き, 撥水スプレー
・eTap充電器
・空気圧計
多分漏れは無いと思うのですが…、サドルバッグが収納力的にも一番物を入れました。
ただ取り出すのが若干めんどくさいので、ホテルでしか出さないものが中心です。
また僕のサドルバッグは防水なので、濡らしたくないものもここに入れています。
手持ちのバッグの中で、一つは必ず完全防水のバッグがあったほうがいいです。
ま、基本的にホテルで朝か夜に使うものですね。
ツールケース
・輪行セット
・パンク修理セット
・ディレイラーハンガー
・予備電池
・チェーンオイル
・六角レンチ
ま、一般的なツールケースの中身とそこまで変わらないかと。
僕もこのブルベのためにチェーンオイルのみ追加しましたが、それ以外はいつものライドと全く同じです。
特筆すべきは輪行セットとチェーンオイルですかね。
輪行セットは、PEKOさんの超軽量のものを使っています。
軽いのがいい、というか、かさばらないので重宝しております。
ツールケースの半分で事足りるのは非常にありがたい。
チェーンオイルは、小分けにして持ち歩いています。
そのまま持っていくとでかすぎるんでね笑
僕は無印良品のポリエチレン小分けチューブS を使いましたが、なんでもいいと思います。
Amazonでも似たようなものがたくさんあったので、見てみてください。
ウェアのポケット
・ブルベカード入れ
・ガム
・財布(ジップロック)
・ウィンドブレーカー
・プロテクトJ1
基本的に僕はバックポケットには物を入れない派なので、これらはすべて反射ベストに入れてます。
バックポケットに物を入れると肩こりが酷くなるんですよね…笑
物としては何か変わったものはないかな、、と。
ガムとかプロテクトJ1とか、その辺りはこの記事を見ていただければ分かると思います。
是非ご参考ください。
あとブルベカードはバックポケットに入れないようにしてくださいね!
絶対失くしますから!!
折り紙付きです!!
以上が、僕が持ち歩いていたアイテムすべてです!
恐らく漏れありますがその点はすみませんご了承ください…。
そんなに特別なものはないですよね笑
人にもよりますが、これだけあれば僕は十分だと思っています。
走り終わった後も、「あれ持ってこればよかったーー」とかは無かったですし。
ただ本当に、リスク許容度と当日のトラブル具合でいくらでも変わってしまいますので、何度も申し訳ないのですが、ご自身なりの正解を見付ける参考として活用いただければと思います。
ドロップバッグ
次はドロップバッグです。
使わない方もいるとは思いますが、僕は絶対使います。
だって、たくさん持ち歩きたくないもの。
ただまあ、これも600kmと別に変わらないです。
これが、今回実際にドロップバッグに入れたものです。
・補給食
・アミノバイタル
・グランフォンドウォーター
・予備チューブ
・ウェス
・ニトリルグローブ
・ウェア
・予備電池
・チェーンオイル
・薬
・サングラスケア用品
・新聞紙
コンセプトとしては、1,2日目には使わないけど3,4日目に向けて使うもの可能性のあるもの達です。
追加, 補充も含みます。
ちなみにこちらが600kmでのドロップバッグです。
だいたい同じじゃないですか?
季節や天候が違いますので衣類の差は置いておいて。
そういうもんなんですよ。変わんないんです。
1点だけ補足をします。
新聞紙です。
この時の1000kmブルベでは、2日目終日雨が予想されていました。
そして実際ずーーーっと雨でした。
新聞紙は、宿に着いた時にそのずぶ濡れの靴を乾かすためのものです。
丸めて水を吸収させることで、3日目、かなり快適に走り始めることが出来ました。
これもコンセント通り、1,2日目には使わないけど〜というやつですね。
発送は往復便がおすすめ
少し余談ですが、ドロップバッグを送るときはヤマト運輸の往復宅急便が非常に便利です。
・送料は送る時に復路分もまとめて払う
・家に送り返す時は(宿によりますが)フロントに預けるだけでOK
└段ボールを抱えてコンビニに行かなくていい
といったメリットがありますので、非常にブルベに適しています。
ただ1点注意として、普通の宅急便より1日早く送る必要があります。
ギリギリで送りたい方は注意してください。
雨装備
ちょっとこれは特別ですし長くなりますので、別途記事にする予定です。
僕は今まであまり雨に当たらなかったのですが、この時は2日目、終日雨に打たれました。
その経験から、良かった点も悪かった点もお伝えできるかと思います。
ここでは簡単に、キーワードだけお伝えしますね。
・GORE-TEXとか関係ない。全ては浸水する前提で考えろ。
・かっこ悪くても重くても、泥除けは必ず前後両方付けろ。
です。
記事作成までしばしお待ちください…!
まとめ
以上が、僕が1000kmブルベに際し準備をした装備です。
この装備にて、初の1000kmながら全く問題なく完走することが出来ました。
それは運が良かっただけかもしれませんし、これからもこの装備で問題ないのかもしれません。
それは分からないんですよね笑
なので僕自身も、これを参考に今後もっともっと装備は洗練させていこうかと思っております。
せっかく有休取って気合い入れて走る長距離ブルベですもんね。
つまらないミスでおじゃんにしないように、しっかりと準備したいものです。