何事も準備が大事です。
20時間自転車に乗って本州横断するときなんて尚更です。
けど実際、どんな準備をしたらいいかって分からないものではないでしょうか。
数百キロのロングライドって、やっている方多くはないですし。
ということで、今回僕がCoast to Coastのために行って準備をすべてまとめましたので、是非ご参考いただければと思います!
やっとルート完成しました~
ストリートビューでの試走を繰り返し、約330km、2,100m↑のルートになりました。
自分としては最長の挑戦であると同時に不安要素が他にも多々あり不安ですが、その分楽しみです!今日20時スタート
明日16時ゴール
予定です!#CoastToCoast pic.twitter.com/bX6xBosysm— アキ@330Fleche R東京 (@aki_lifecycling) May 1, 2023
2022/4にCanyon Endurace 購入
・好き:知らない土地へのロングライド
・苦手:ヒルクライム, 向かい風
・目標:2023年度ブルベSR獲得
文量が多いです。要点は太字でまとめております。
https://life-cycling.com/ridelog-c-to-c/
やろうと思った理由
アキ「自転車で日本海まで行くのと伊豆半島一周するのって、どっちが自慢できると思う?」
妻「日本海じゃね?」という訳でCtoC、やります。 https://t.co/M84lv1NS9L
— アキ@330Fleche R東京 (@aki_lifecycling) April 26, 2023
端的に言うとこういう経緯です笑
tom’s cyclingの動画を見て
そもそものこんな馬鹿げたチャレンジを知ったのはこちらの動画でした。
見付けた当時は、”あー、すごいなー”くらいしか思っていなかったのですが、まさか自分が同じチャレンジをすることになるとは、ね…笑
日本海まで自転車で行った!って言いたい
で、何故実際に走ることにしたかといいますと、自慢したいんですよ!!笑
例えば同じ300kmだとしても、北に向かって東北地方に行くよりも、山を超えて日本海まで行く方が凄そうに聞こえませんか?
僕だけでしょうか?
達成感も違う気がします。
サイクリストには”〇〇イチ”を好む方が少なくないと思いますが、それも達成感が高いからではないでしょうか。
先程の例ですと、例え北へ向かって約300kmの宮城県まで行ったとしてもまだ青森県ありますしね。。
ちょっと中途半端に聞こえなくもないです。
凄いは凄いんですけど。
だからやっぱり、日本横断!は言いやすいし達成感も高いのかな、と。
準備
さてさて、行くと決まったら準備です。
持論ですが、ロングライドは準備をしっかり出来ているか否かで成否が大きく変わります。
僕なりのやり方ですが、ご参考くださいませ。
ルート作成
※僕が実際に使ったルート。ご自由に使っていただいて大丈夫ですが、責任は持てません。
兎にも角にもルート作成ですよね。
今回に特化した話ではありませんが、僕がルートを作成するときに注意する主な点はこちらです。
① 出来るだけ平坦を走る
② パイパスなどの自動車専用道のチェック
③ 補給/リタイア可能箇所のチェック
具体的な走行ルートのレビューなどは、走行編にてまとめますのでもう少しお待ちをば…。
① 出来るだけ平坦を走る
坂が好きな方はお好きにしてください笑
Coast to Coastの目的は、太平洋から日本海を走るというものです。
決まっているのはスタートとゴールだけ。
その間をどう走ろうと関係ありません。
だったら楽しましょうよ!笑
僕は坂がとっても好きではないので、たとえ少し遠回りしたとしても獲得標高が少ない道を選びました。
平坦を見つけるには、基本的に川沿いや線路沿いを選べば問題ないです。
また多くの方はRide with GPSでルートを引くと思いますが、Ride with GPSって獲得標高めちゃくちゃずれますよね…。
それを解決する方法が実はありまして、こちらで紹介しておりますのでよろしければ見てみてください。
目からウロコです。
② パイパスなどの自動車専用道のチェック
都心を走っているとそこまで多くないのですが、少し郊外に出ると幹線道路が自動車専用道に変わることがあります。
もちろん自動車専用道を自転車で走ることは出来ませんので、その箇所は迂回する必要があります。
それを当日、ぶっつけ本番でやっていくのはかなーり骨が折れます。
無駄に走ることになりますし、メンタルにも来ますし、人と走っていたら喧嘩にもなりかねないかも。
Coast to Coastであれば、特に群馬県のルート作成で気を使う必要がありました。
僕は当日は考えることを減らして気持ちよく走りたいので、怪しい箇所は必ずストリートビューでチェックしてから臨みます。
同様に、林道突っ込みそうなときも出来るだけ回避します。
③ 補給/リタイア可能箇所のチェック
田舎は、50kmコンビニが無いとか普通にあったりしますので…笑
また線路から大きく外れてしまうルートだと、リタイアして帰りたい時にどうしようもなくなってしまいますし。
単に走る上ではあまり関が係ない項目ですが、無事走り切ることや無事帰ることに焦点を置くととても大事だと思います。
僕は必ず、コンビニがなさそうな区間を走るときは、”この区間の最後のコンビニ”に印を付けます。
一方、リタイア対策はCoast to Coastは簡単でした。
基本的に線路沿いを走るルートになるかと思うので、そこは安心できる点ですね。
当たり前といえば当たり前のことが多いですが、これを320kmやるのは中々に大変です。
が、これらを妥協するか否かで当日の負担が大きく変わりますので時間をかけてでも僕は頑張っています。
走行計画
ここまで来たらやっと走行計画です笑
先は長いです笑
計画を立てるに当たり僕が優先させた項目はこちらの3つです。
① 夜間は都市部を通る
② ゴールは日中
③ ブルベペース
① 夜間は都市部を走る
逆を言うと、夜に郊外を通らない。ということです。
街頭すらない所を走るのは危ないですからね。
避けられるのであれば避けるべきです。
それに夜は寒いです。
Coast to Coastでは、特に長野県は標高が高く冷え込みます。
簡単に書きましたがこれらは”安全に帰ってくる”ためにとても大事な項目なので、しっかりと考慮した上で走行計画を立てました。
② ゴールは日中
明るい時間に日本海見たくないですか?笑
せっかくのゴール、真っ暗な海より夕焼けとかのほうが達成感を感じられて嬉しいですよね!
それと、僕はゴールで一泊して帰るのではなくゴール当日に新幹線で帰りたかったので、終電までにゴールすることも優先度として高かったです。
なので僕は日中のゴールにこだわりました。
けどこれは人によっては必須ではないです。
とにかく①が大事です。
③ ブルベペース
ブルベペースとは、15km/hです。
この距離を走る方はブルベの参加もしている方が多いかなと思うので、せっかくであればこのペースを保てるような目標を立てるといいかと思います。
僕もそうしました。
僕の引いたルートは約320kmですので、大体21〜22時間以内にゴールすれば良い計算です。
出発は20時
以上から、僕は20時に出発する事に決めました。
ゴール目標は、20時間後の16時です。
夜スタートということで眠気の心配ももちろんありましたが、それよりも上記項目を優先させました。
季節により若干前後するかと思いますが、終わった今考えてもいい走行計画だったかと思います。
装備
いよいよ装備です!
気になる方も多いはず。
今までルート作成や走行計画と比べて楽しいですしね笑
実際に僕が持っていったものをご紹介します。
他の方と比べてかなり少ない方かと。
バイク装備
バイクに装備したものはこれらです。
カテゴリ | 商品名 | 一言 |
---|---|---|
フロントライト | Moon MX | サイコンマウント一体型のフロントライト。 超気にいってる。 |
フロントライト | O-light RN 1500 | コスパ最強のメインライト。1晩であれば基本問題なし。 |
サイコン | Garmin Edge 840 Solar | バッテリー最強。 ロングライドならこれ一択。 |
トップチューブバッグ | Canyon Top Tube Bag | Canyon純正。 デザイン最高。 |
補給食 | かし原 塩羊かん | トップチューブバッグの中身にパンパンに詰める。 一口で食べられるから重宝。 |
リアライト | Moon Pulsar | シートステーに装着。 夜間常時点灯用。 乾電池で長寿命タイプ。 |
リアライト | Moon CERBERUS | シートポストに装着。 サブで使用。デザインが気に入っている。 |
輪行袋 | Ostrich 超軽量型輪行袋 | 定番のやつ。 重いけど、サドルにくくりつけられるから気に入っている。 |
ボトル | CanyonCanyon Water Bottle | 750mlのでかいタイプを使用。 柔らかいから使いやすい。 |
ツールケース | LEZYNE FLOW TOOL CADDY PRO | 缶タイプより開くタイプが好き。けど少し小さい。 中身は下で紹介。 |
300km走るからと言って、特に特別な装備は付けてません。
強いていば輪行袋くらいでしょうか。
結局自転車に乗っている間に必要なものは何km走っても同じですからね。
であれば軽いほうがいいです。
ツールケースやバックポケット内
入れていたものはこちらです。
これらを、ツールケースやバックポケットに詰め込んで持っていっていました。
右上から反時計回りにご説明します。
カテゴリ | 商品名 | 一言 |
---|---|---|
ツールケース | LEZYNE FLOW TOOL CADDY PRO | 先程紹介のもの。 開くタイプの方が使いやすいです。 |
インナー手袋 | ジオライン L.W.グローブ | 寒い地域を通行する時に付けるため。 持っていって正解でした。 |
ウインドブレーカー | mont-bell U.L.サイクルレインジャケット | 同上。 結局風も強く、後半は脱ぐことはありませんでした。 |
VAAM | ヴァーム(VAAM) アスリート | スタミナ増強剤です。 効果は、、まだよく分かりませんが評価が高いのでテスト中。 |
湿布 | ロキソニンEXテープ | 僕は肩の痛みが出やすいので持っていき、非常に助かりました。 かさばらないようラップで包んでいます。 |
鍵 | BRIDGESTONE コンパクトワイヤーロック | 小さめの鍵で十分です。 持っていくかも悩みました。 |
モバイルバッテリー | Anker 733 Power Bank | スマホ用のバッテリー。 もっと小さいもので十分かと。 |
お金類とガム | – | 現金と保険証を一緒にしています。 ライド中は歯磨き出来ないので、ガムを一緒に入れています。 |
六角レンチ | E-Value 六角棒レンチセット | 結局こういうのが一番コンパクトで使いやすいんですよ。 |
パンク修理セット | – | チューブレスレディですが、一応持っています。 チューブとタイヤレバーと手袋が入っています。 |
充電ケーブル | – | Ankerの普通のもの。 |
こちらも、一般的な方の300km装備より少ない気がします。
ブルベで周りの方を見ていても、盛り盛りの荷物持っている方結構いますし…。
あの方々は何を持っているんだろう。
ひとまず最低限としてご参考いただければ。
ドロップバッグ
スタートとゴールのどちらも家であれば、上の装備だけで問題ないと思います。
往復や周回コースなどですね。
ただ今回はCoast to Coast。もちろん、ゴールは家ではないです。
となると帰りは新幹線です。
流石に汗だくのまま新幹線に乗るわけには行きませんよね…笑
という訳で僕は予め荷物を新潟に送るドロップバックを行いました。
やり方
ドロップバックとは簡単に言うと、予め荷物を送ってそれを自分で受け取る。というものです。
僕は家の近くの郵便局からゴール地点すぐ近くの”直江津郵便局”に局留めで荷物を送りました。
他にもヤマト運輸やホテルに送る方法もありますが、僕の場合は郵便局が一番都合が良かったです。
どの方法が良いかを簡単に分類しますと、まず、ホテルに宿泊予定の方はホテルに送るのが一番良いです。絶対に。
僕のようにホテルに泊まる予定の無い方はヤマト運輸か郵便局のどちらかになると思うのですが、どちらを選ぶかはそれぞれの営業所の場所、営業曜日、営業時間などを比較して決めるのがいいと思います。
Coast to Coastの場合、ヤマト運輸の営業所が海岸から少し遠いので郵便局の方が優勢だとは思いますが、郵便局はやっていないので、その場合はヤマト運輸を選択せざるをえないですね。
郵便局の局留めの方法についてはこちらご参考ください。https://www.post.japanpost.jp/service/sisho/index.html
ちなみに直接コンビニへ送ることは出来ないみたいです。
どこか別の所送った荷物をコンビニ受け取りすることは出来るが、最初からコンビニへ送ることはできない。という回答でした。
コンビニへの発送ができれば、時間関係なく割とどこでも受け取れるので嬉しいんですけどね…。
ドロップバックの中身
写真なく恐縮ですが、僕がドロップバックに入れたものはこちらです。
・着替え(インナー, Tシャツ, ズボン)
・汗ふきシート
・ビニール袋×2
・肌ケア品(化粧水や日焼け止めなど)
・回復食(SAVAS, HARIBOグミ)
・サコッシュ
最低限のものですが、快適に新幹線に乗れるようなものを入れました。
他にも、SPD-SLを使用している方は変えの靴があるといいかもですね。
300kmの間充電が持ちそうな方は、手持ちではなくドロップバックにモバイルバッテリーを入れるのもありかと。
更に走り切る自信がある方は、輪行袋もそちらに入れてしまってもいいかもしれません。
まとめ
長くなりましたが、こちらが僕がCoast to Coastのために行った準備です。
人によって必要なものは変わってくるのでこれが絶対的な正解ということはありえませんが、一つの参考としていただければと思います。
実際この準備をして、僕がした大きな後悔はありませんでした。
細かいことは挙げればきりがありませんが、何か準備不足で不自由したことはありませんし、無事帰ってこれました。
運が良かっただけかもしれませんが笑
けど、その運を上げることこそがちゃんとした準備だと思います。
もしこれを読んでくださっている方がCoast to Coastに限らずロングライドをする際、参考にしていただいて、無事に帰ってこれる手助けとなれば嬉しいです。
走行編に関しては現在まとめておりますので、、是非そちらも待っていただければと思います!
⇛まとめ終わりました!以下から是非飛んでみてください。
https://life-cycling.com/ridelog-c-to-c/